インフルエンザワクチン接種について

インフルエンザワクチンは死滅したインフルエンザウイルスを接種して免疫を獲得させようというものです。抗癌剤治療中の方は抵抗力が低下していて、インフルエンザが重症化する確率が増加する懸念があります。このため、比較的強度の強い抗癌剤治療中で、肺転移などのためインフルエンザの重症化が懸念される方は季節型インフルエンザいワクチンの接種をこれまで行ってきましたが、一方で抗癌剤治療中の方は、ステロイド剤の使用もあり、ワクチン接種をしても免疫がつきにくいという問題もあります。今回の新型のこともあり、現場が混乱するのを防ぐため、抗癌剤治療中の方は季節性インフルエンザと新型インフルエンザの予防接種をケースバイケースで判断するのではなく原則お勧めすることにしました。季節性インフルエンザは虎の門病院の外来で接種できますが、新型は予約センターでの予約が必要です。


新型インフルエンザワクチン接種について

A判定 最優先対象者

抗がん剤治療を受けている方、これから受ける予定の方


B判定 最優先対象者の次に対象になる方

遠隔転移を伴う乳癌患者さん

免疫抑制を伴わない抗がん薬治療を受けている患者(ハーセプチン、ホルモン療法)  

個人的意見としては乳癌でハーセプチン、ホルモン療法中の方が、ハイリスクとは思えませんが、癌の種類によって差をつける作業が大変なのと、リスクのない子供、高齢者より優先するという趣旨と思われます。


抗癌剤治療中、ハーセプチン投与中の方は4週以内に受診されるはずなのでその際対応します。慌てて受診されてもまだ接種自体が始まっていません。また乳腺内分泌外科で抗癌剤治療中の患者さんと接している医師(我々)はワクチン接種の対象外でその予定もありません。その事実からも推察されるように病院内でワクチン接種に関して乳癌患者さんの優先度は高くないことは是非ご理解ください。(呼吸器疾患、血液疾患などの方が当然のことながら優先されるということで、これまでもワクチン接種の有無にかかわらず、乳癌の抗癌剤治療中にインフルエンザが重症化したという経験は過去15年の中で個人的には1例もありません。)

11月2日以降に受診された時点で優先接種に関する判定を行います。<A判定、B判定、対象外>A判定、B判定の方は希望されれば虎の門病院の予約センター<03-3584-7436>で接種の予約が可能になります。

2009年11月1日更新 川端


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