非浸潤癌(乳癌)の治療指針について


南カリフォルニア大学のグループ(シルバースタイン)はVNPI(The Van Nuys Prognostic Index)という指標を提案し非浸潤癌治療の指針を発表しており、世界各国の専門家に利用されています(以前のスコアでは年齢が考慮されていませんでしたが、現在は年齢も加味されています)

具体的には4項目の得点の合計で治療の大まかな方向性を決めようという試みです

1) 腫瘍径 1.5cm以下 1点 1.6〜4.0cm 2点 4.1cm以上 3点

2) 細胞核異型度 グレード1 1点 グレード2 2点 グレード3 3点

3) 切除断端と腫瘍の最短距離 1cm以上 1点 0.9〜0.1cm 2点 0.1cm未満 3点

4) 年齢 61歳以上 1点 40〜60歳 2点 39歳以下 3点

この4項目の合計がVNPIスコアで、

4〜6点 乳腺部分切除のみ 

7〜9点 乳房部分切除+放射線治療 

10〜12点は乳房切除が妥当な治療と分類されます。

具体的に、腫瘍径8mm、核異型度グレード1、切除断端距離1.2cm、47歳の場合は1+1+1+2=5点で、乳腺部分切除が妥当な治療法ということになります。

なおこれですべてが決まるわけではありません。個々の患者さんと腫瘍の条件を加味して最終方針を決める際のたたき台と考えていただければいいでしょう。


切除された非浸潤癌の病巣〜clear margin(切除断端にがんがないこと)が十分確保されており、
核異型度、年齢、腫瘍径を考慮して切除手術のみの方針となった

術前の乳房MRI所見〜8mmの限局した病変

非浸潤がんの治療:

トップページに戻る
:

このページは 回訪問されました